週刊少年チャンピオン2016年36+37号
発売日:2016年8月4日(木)
弱虫ペダル RIDE.411『夏の日』(20ページ)

RIDE.411『夏の日』登場人物
総北高校
◆2 今泉 俊輔(2年)
箱根学園
◆6 新開 悠人(1年)
京都伏見
◆御堂筋 翔(2年)
その他
◆ 御堂筋のお母さん
◆ 病院のスタッフ
RIDE.411『夏の日』ネタバレ
411話は御堂筋のお母さんのやさしい思い出から始まります。
2日目のゴール争いで、単独で(チョットだけ)先行する今泉を追いかけながら、御堂筋は去年のインターハイで『勝利の結晶』をこぼしてしまったことを思い出すのです。
その『勝利の結晶』は、今はもうこの世にはいない、御堂筋少年の大好きだった母とホタルの思い出につながっていきます。
御堂筋が大キライというあなたも、翔少年のせつない子供時代のお話に うっかり同情しそうになってしまうこと請け合い。
御堂筋とお母さんの思い出
その夏の記憶は鮮明に憶えとる
消毒液のにおい
少し冷やりと涼しい建物
病院はボクにとってオアシスやった
幸せな時間
ふわってした気持ち
色で例えると
そう・・・黄色い色

こうやってな
その夜、かな。
御堂筋のお母さんは激しく咳き込みます。
病名ははっきりと描かれていませんが・・・結核とか喘息とかなのかな。
看護師さんとの会話の中で、お母さんは御堂筋ががんばっている姿を見ること、1等賞を獲る姿を見ることをとても楽しみにしていることが分かります。

あの子が この先 大きくなって
中学生になって・・・高校にも上がって
あのカッコイイ自転車に乗って
力いっぱい前に前にってがんばっとるとこ
すごいスピードで走って
まっすぐに走って
みんなを追い抜いて・・・
1番になってるとこ
私 それ見たら涙 止まらなくなるんやろうな
小学校が夏休みに入ると、御堂筋はロードバイクに乗り、毎日お母さんを見舞います。
が・・・その甲斐なく、お母さんは帰らぬ人に。
それでも毎日、翔少年は病院へ通います。
病室の窓からお母さんが顔を出して手を振ってくれそうに思えて・・・。
ホタルを見せることはかないませんでした。
勝利するところを見せることもかないませんでした。
でも、お母さんとの約束だから、前へ進みます。
翔少年は、何があっても前へ進むんです。
やさしくつかんでね・・・
ホタルの上手なつかみ方をお母さんが教えてくれました。
勝利の結晶も同じように、両手で やさしく やさしく捕まえます。

このカオ・・・いきなり現実に引き戻されるわ。
子どものころから爬虫類顔だったとはいえ、それなりに可愛いかったのに。
・・・・・ごめんなさいウソついてました。
このころから そこそこ気味悪いです。
追いついた!!
先行する総北:今泉に京伏:御堂筋が追いついたところで この回はおしまいです。
さて、勝負のゆくえは?
悠人くんはどうなるでしょう?