別冊少年チャンピオン2018年6月号
2018年5月11日(金)発売
SPARE.60『田所迅5』(16ページ)
SPARE.60『田所迅5』登場人物
総北高校
◆ 田所 迅(1年3組)
◆ 金城真護(1年)
◆ 巻島裕介(1年)
◆ 寒咲通司(3年)
◆ 清水(1年3組)
SPARE.60『田所迅5』ネタバレ
1年生レースの結果は・・・最下位でした。
にもかかわらず「よくがんばった」「よく最後まで走り切った」と先輩方に声をかけられ、同級生には拍手で迎えられる・・・田所にとっては屈辱的なゴールでした。
自己嫌悪。周りへの憎悪。逃げ出したい気持ちと戦いました。
皆は田所が具合を悪くしてゴールが後れたものと思っていたからやさしく声をかけてくれます。
けれどただ1人、田所が万全でゴールを狙っていことを知っている金城だけは違っていました。
「笑えよ。ブザマだろ。おまえが言ったとおりだ。登りの遅いオレは最下位だよ」
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金城はとても真剣な目をしていました。
「平坦で引き離し、ブッチギリの逃げ切りで勝つ」というプランにチャレンジした田所を称えに来たのでした。
レースは守りに入っていては勝てない。時に大胆な「賭け」に出る必要がある。
田所の賭けは結果的には失敗に終わったが、真っ先に行動し、自分のプランを貫いた田所の勇気は尊敬に値すると・・・自分は田所を尊敬すると言い切ったのです。
少し離れたところで聞いていた寒咲キャプテンがニヤリ。口にはもちろんポッキーをくわえています。
田所は照れ隠し(?)に「あっち行け!!」なんて言ってますが、金城はポーカーフェイス。「これからも同じ部員としてがんばろう」と言い残して去っていきました。
「金城のヤロウ・・・恥ずかしげもなく『尊敬』とか言いやがって・・・くそ・・・・・」
(救われるじゃねぇか・・・)
自分のやったことにも少しは意味があったと思えたのです。
「ちくしょう・・・あいつはハッキリものを言う・・・ヤツだが・・・悪いヤツじゃない。な・・・仲よくしてやろう」
これからは「金城くん」と呼ぶことにしたそうです。笑
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ある日の部室。
金城の朝練が続く秘訣を尋ねている巻島。そこへ田所がやって来て・・・
なぜか・・・
朝練を一緒にやることになったのでした。
「てか負けねーからな!!」
一緒に走る日々、休憩中に話を聴いてわかったことは、金城がとにかくいろんなことを考えながら走っているということ。
体だけでなく、頭も使うスポーツなんですな、ロードレースってのは。
そして金城くんはオイラの平坦の速さをホメてくれるんだ。


金城は目を輝かせながら「小関さん」の話をしてくれました。すごく大事な人なんだろうな。

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ある日、田所は金城の口から「インターハイ」という言葉を聞きます。がんばれば出場するチャンスがあると3年のセンパイから言われたんだとか。
青森で開かれるインターハイにメンバーとして出場できる可能性がある・・・。
インターハイに対する思いがリアルになった瞬間でした。
自転車の名門である総北高校から、1年がインターハイに出場する。夢はふくらみます。
それを決めるのは地獄の1,000km合宿。

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