週刊少年チャンピオン2018年7号
発売日:2018年1月11日(木)
RIDE.478『あの冬の出来事』(20ページ)

この記事のなかみ
RIDE.478『あの冬の出来事』登場人物
総北高校
◆5 手嶋 純太
箱根学園
◆1 葦木場拓斗
(葦木場の回想)
◆東戸くん
◆葦木場くんのお母さん
◆葦木場くんの妹ツバサちゃん
RIDE.478『あの冬の出来事』ネタバレ



477話が山岳ラインまで残り100mのところで終わりました。
いきおい、今号も残り100mのところからのスタートです。
そして・・・そこから2ページと3分の2しか進みません。笑
20ページのうち16ページと3分の1・・・実に8割以上を葦木場くんの中学校時代の回想が占めているのです。


葦木場くんの前髪の秘密が明らかに・・・?!
何と!
中学校時代の葦木場くんは、左前髪がまだカールしてません。
Before

週刊少年チャンピオン2018年07号
After

ムスメ作製の消しゴムはんこ
『公式ファンブックⅡ(54.5巻)』によれば、あの『くりん』直下につむじがあるんだそうです。笑
スポンサーリンク
山岳ラインまで残り100m

山岳ラインまでの残り100mを、違うジャージに身を包んで走っていること。
にもかかわらず一体感を覚えていること。
葦木場が手嶋の小学校に転校してきたのは5年生のとき。
その後、中学校3年の1月から離れ離れとなり、別々の場所で過ごしました。
もちろん今回のインハイでは別々の高校のゼッケンを背負って走るライバルです。
なのに、ずっと同じチームで一緒に走ってきたような感覚。
高校時代の楽しい思い出、そしてツラかったこと、苦しかったことも全て共有しているような不思議な感覚でした。


あの冬の出来事
実は葦木場には、ずっと気にしていたことがありました。

中学3年の2学期の終わりごろ、手嶋はロードをやめると言い出したのです。
葦木場の転校が決まる直前のことでした。
どうやら同じレースに出ていた中学2年の今泉に負けたことが原因だったのかな。
東戸くんが「2年の今ナントカってのに負けたーとか」と言っているので。
葦木場は『ヒガシマル』こと東戸からそのことを聞き、手嶋の説得にかかります。
手嶋は言いました。

『好き』と『勝つ』はどうやら違う
できる限りの努力はした。
それで芽が出なかったのだから仕方ない。
自分には才能がなかったのだ・・・。
窓の外に目をやりながら話す手嶋に、葦木場は食い下がります。
純ちゃんは、自転車は気持ちが大事だといつも言っていた。
自転車の楽しさを教えてくれたのは純ちゃんじゃないか。
すると、少しさみしそうに手嶋は言いました。

自分にはカラオケの才能がありそうだから、高校に入ったらカラオケ部を新設する。
今まで自転車の練習に明け暮れてきた分、遊んで楽しくやろうと思う。
そう言い残すと、手嶋は去っていきました。
純ちゃんをピンチから救わなきゃ!!

カラオケ部なんてゼッタイ本気じゃない!!
ふさわしくない!!
オレは去年の秋、雨の中、純ちゃんに助けてもらった。
今度はオレが助ける番だ!!
まず考えついたのは、『楽しいサイクリングに誘い出し、走っているうちに心も回復』作戦。
問題は時期です。
さらに、誘い出すのには理由が必要だと葦木場は考えました。


どうも自転車を切り捨てたい気持ちになっているふうだったからねぇ・・・ 手嶋さん
お正月なら自然に誘えます。
遠くの神社まで自転車で初詣に出かけ、一緒に合格祈願をしようと(いう名目で)誘うことに決めました。

名案が浮かんだ、と葦木場は満足げ。
でもこの直後、予想だにしていなかった母からの言葉で、事態は急変するのです。
スポンサーリンク
辞令

母の口から出た答えに、葦木場は耳を疑いました。
父親に会社から辞令が出て、年内には神奈川へ引っ越すことになったと言うのです。
「お正月は神奈川で過ごすことになる」と母。
葦木場は、手嶋のピンチに何もできない自分を責めます。
2学期の終わり
終業式の日を迎えました。
明日から冬休み。
皆にとっては2週間ほどの会えない期間。
けれど葦木場にとっては・・・。

手嶋は不思議顔。
そりゃそうです。
卒業式でもなければ、通常であればまだ3学期が残っているわけですから。

手嶋は『?』の表情を浮かべたまま、それでも求めに応じて手を差し出し、葦木場と握手を交わしました。

ひとこと言い残すと、葦木場は駆け足でその場を去りました。
手嶋に心配をかけたくなくて、引っ越しのことも話していませんでした。
それが自分の強さの証明のような気がしていました。
別れのたびに涙を流すのはやめよう。
千葉に来るとき決心した葦木場。
けれども、このときばかりは涙があふれて止まりませんでした。
手嶋と過ごした時間が次々と思い出され、ぬぐってもぬぐってもあふれてくるのです。
出せない手紙
神奈川に引っ越してから葦木場は、部活の連絡網をなくしてしまっていることに気づきました。
さらに、手嶋とは1度も同じクラスになったことがありませんでしたから、電話番号を知るすべもありません。


そんなに古い時代のお話ではないように思いますけどね。

神奈川に着いたら連絡しよう。
手紙を書こう。
思っていたことが何ひとつ実行できませんでした。
通ってた中学校に宛てて送るという方法も考えられますけどね。
お母さんには相談しなかったのか・・・。


スポンサーリンク
自転車を続けてさえいれば

この先、自転車を続けていたら、またどこかで純ちゃんに会えるかもしれない。
手嶋との絆を信じた葦木場。
そして2年後、そのときは訪れました。
再会の舞台は千葉県。
そう、完全復活を果たすべく参加するも、坂道のハイケイデンスに敗れ、失意のどん底でリベンジを誓った、あの峰ヶ山ヒルクライムレースでした。
編集後記

葦木場くんがずっと気にしてたことの答えって語られた?

この分だと、おそらく次号でも山岳ラインの決着はつかないでしょうね。

コメントを残す